LEMエビデンス 学術レポート
LEMエビデンス
学術レポート
LEMの免疫賦活作用
LEMはマクロファージを活性化し、リンパ球の分裂増殖を促進するマイトジェンとして作用する
日本消化器病学会71回総会
免疫学的肝細胞障害及び抗体産生に及ぼすLEMの影響
溝口、戸田、山本、森沢、他:大阪市大(3内)、東大(農化)
モルモットの腹腔滲出M∅を各種濃度のLEMで処理し、LEMを除いたのちEagle MEM培地でM∅を培養し、培養上清中のIL-1活性をPHA刺激胸腺細胞の3H-thymidineの取り組みによるDNA合成で測定した。LEMはPHAのみを添加した対照群に比べて、有意な産生増強が認められた。
濃 度 | Control | 50 | 100 | 200 | 300 |
DNA合成(5) | 100 | 151.2 | 169.9 | 181.0 | 179.1 |
LEMの免疫賦活作用
LEMはマクロファージを活性化し、リンパ球の分裂増殖を促進するマイトジェンとして作用する
日本消化器病学会71回総会
免疫学的肝細胞障害及び抗体産生に及ぼすLEMの影響
溝口、戸田、山本、森沢、他:大阪市大(3内)、東大(農化)
モルモットの腹腔滲出M∅を各種濃度のLEMで処理し、LEMを除いたのちEagle MEM培地でM∅を培養し、培養上清中のIL-1活性をPHA刺激胸腺細胞の3H-thymidineの取り組みによるDNA合成で測定した。LEMはPHAのみを添加した対照群に比べて、有意な産生増強が認められた。
濃 度 | Control | 50 | 100 | 200 | 300 |
DNA合成(5) | 100 | 151.2 | 169.9 | 181.0 | 179.1 |
LEMは悪性腫瘍の肝転移を抑制する
第12回癌免疫外科研究会
Lentinus edodes Mycelia (LEM)の経口投与による肝転移抑制効果
森永、田沢、村口、藤巻、他:富山医薬大 (2外) (細菌免疫)
大腸ガンは一般的に肝転移を起こしやすいことから、大腸癌原発巣切除後の微小肝転移を予防するため、実験動物を用いて肝転移モデルを作成し、悪性腫瘍の肝転移について検討した。
ラットでは腹水肝癌細胞AH-60Cを門脈内から摂取した。マウスでは肝に特異的に親和性の高いRL♂1を尾静脈から摂取して、肝転移モデルを作成した。LEMは300mg/kgを腫瘍接種前あるいは接種後10日間連続して経口投与し、21日後に肝転移コロニー数を測定した。
その結果、肝転移数は、ラット、マウスいずれもLEMの経口投与で有意に減少した。肝転移率はマウスにおいて有意な減少を認めた。
ラットにおける肝転移 | |||
群 | 動物数 | 転移数 | 転移率 |
対 照 | 8 | 94.6±12.4 | 100(8/8) |
前処理 | 10 | 22.7±6.8 | 100(10/10) |
後処理 | 8 | 27.8±6.8 |
マウスにおける肝転移 | |||
群 | 動物数 | 転移数 | 転移率 |
対 照 | 20 | 6.2±1.6 | 100(20/20) |
前処理 | 10 | 1.1±0.4 | 50(5/10) |
後処理 | 10 | 1.2±0.6 | 40(4/10) |
マウス:RL♂1細胞を103個、6週令BALB/Cマウスの尾静脈に接種
LEMは悪性腫瘍の肝転移を抑制する
第12回癌免疫外科研究会
Lentinus edodes Mycelia (LEM)の経口投与による肝転移抑制効果
森永、田沢、村口、藤巻、他:富山医薬大 (2外) (細菌免疫)
大腸ガンは一般的に肝転移を起こしやすいことから、大腸癌原発巣切除後の微小肝転移を予防するため、実験動物を用いて肝転移モデルを作成し、悪性腫瘍の肝転移について検討した。
ラットでは腹水肝癌細胞AH-60Cを門脈内から摂取した。マウスでは肝に特異的に親和性の高いRL♂1を尾静脈から摂取して、肝転移モデルを作成した。LEMは300mg/kgを腫瘍接種前あるいは接種後10日間連続して経口投与し、21日後に肝転移コロニー数を測定した。
その結果、肝転移数は、ラット、マウスいずれもLEMの経口投与で有意に減少した。肝転移率はマウスにおいて有意な減少を認めた。
ラットにおける肝転移 | |||
群 | 動物数 | 転移数 | 転移率 |
対 照 | 8 | 94.6±12.4 | 100(8/8) |
前処理 | 10 | 22.7±6.8 | 100(10/10) |
後処理 | 8 | 27.8±6.8 |
マウスにおける肝転移 | |||
群 | 動物数 | 転移数 | 転移率 |
対 照 | 20 | 6.2±1.6 | 100(20/20) |
前処理 | 10 | 1.1±0.4 | 50(5/10) |
後処理 | 10 | 1.2±0.6 | 40(4/10) |
マウス:RL♂1細胞を103個、6週令BALB/Cマウスの尾静脈に接種
昭和63年度日本農芸化学大会
椎茸菌糸抽出物(LEM)中の免疫活性物質
鈴木、大久保、山崎、戸田:東大(農化)
LEMをエタノール沈殿分別、疎水クロマトにより分画した。M∅活性化能がEPS3画分に高い活性が見られた。
LEM中にはM∅を活性化させる物質の少なくとも2種類の免疫活性物質が含まれており、免疫賦活や造血に対して意義のあるものと考えられた。
マクロファージ活性(EP2/EP3) | |||||
濃 度 | 12 | 25 | 50 | 100 | 200 |
MΦ活性/EP2 | 140 | 150 | 160 | 175 | 160 |
MΦ活性/EP3 | 160 | 170 | 180 | 200 | 220 |
昭和63年度日本農芸化学大会
椎茸菌糸抽出物(LEM)中の免疫活性物質
鈴木、大久保、山崎、戸田:東大(農化)
LEMをエタノール沈殿分別、疎水クロマトにより分画した。M∅活性化能がEPS3画分に高い活性が見られた。
LEM中にはM∅を活性化させる物質の少なくとも2種類の免疫活性物質が含まれており、免疫賦活や造血に対して意義のあるものと考えられた。
マクロファージ活性(EP2/EP3) | |||||
濃 度 | 12 | 25 | 50 | 100 | 200 |
MΦ活性/EP2 | 140 | 150 | 160 | 175 | 160 |
MΦ活性/EP3 | 160 | 170 | 180 | 200 | 220 |
日本薬学会第111年会
椎茸菌糸体の培養物によって得られる糖蛋白質画分LAP1の分画・精製とマイトジェン活性
田端、渡辺、日比野、菅野、他:富山医薬大(薬)、野田食菌
LEMをエタノール沈殿、セファロース6Bゲル濾過で分画したLAP1をマウス脾細胞(SP)とともに培養し、[3H]TdRの取り組みおW検討した結果、LAP1はSPを分裂促進させ、マイトジェンとして作用した。SPを書く細胞に分離分取して測定した結果、M∅(AD細胞)に対し、顕著なマイトジェン活性を示した。
マウス碑細胞に対するLAP1のマイトジェン活性 | ||||
LAP1 | 細胞の種類/放射活性(cpm) | |||
SP | AD | NE | SI | |
+ | 1010±275 | 2917±418 | 302±10 | 381±16 |
− | 198±26 | 295±35 | 43±10 | 40±2 |
LAP1:50㎍ AD:マクロファージ NE:T細胞 SI:B細胞 |
日本薬学会第111年会
椎茸菌糸体の培養物によって得られる糖蛋白質画分LAP1の分画・精製とマイトジェン活性
田端、渡辺、日比野、菅野、他:富山医薬大(薬)、野田食菌
LEMをエタノール沈殿、セファロース6Bゲル濾過で分画したLAP1をマウス脾細胞(SP)とともに培養し、[3H]TdRの取り組みおW検討した結果、LAP1はSPを分裂促進させ、マイトジェンとして作用した。SPを書く細胞に分離分取して測定した結果、M∅(AD細胞)に対し、顕著なマイトジェン活性を示した。
マウス碑細胞に対するLAP1のマイトジェン活性 | ||||
LAP1 | 細胞の種類/放射活性(cpm) | |||
SP | AD | NE | SI | |
+ | 1010±275 | 2917±418 | 302±10 | 381±16 |
− | 198±26 | 295±35 | 43±10 | 40±2 |
LAP1:50㎍ AD:マクロファージ、NE:T細胞、SI:B細胞 |
第12回癌免疫外科研究会
Lentinus edodes Mycelia(LEM)の経口投与による肝転移抑制効果
森永、田沢、村口、藤巻、他:富山医薬大 (2外) (細菌免疫)
マウスの肝よりNK細胞を分離し、YAC-1細胞をtargetとし、51Crリリース法にてNK活性を測定した。
LEM1000mg/lgを1回経口投与した結果、E:T比25:1において投与後1日目にNK活性が上昇した。また、マウスの肝よりM∅を分離し、P-815細胞をtargetとし51Crリリース法にてM∅活性を測定した。LEM300mg/kgを10日間連続投与し、投与終了後1日目の肝M∅は、E:T比10:1においてM∅の活性化が認められた。
マウス碑細胞に対するLAP1のマイトジェン活性 | ||
LEMの投与量 | E/T:25/1 | E/T:10/1 |
1000 mg/kg | 300mg/kg | |
P.O.1回 | P.O.10日間 | |
対 照 | 8% | 13.1% |
LEM群 | 14.85 | 32.8% |
第12回癌免疫外科研究会
Lentinus edodes Mycelia(LEM)の経口投与による肝転移抑制効果
森永、田沢、村口、藤巻、他:富山医薬大 (2外) (細菌免疫)
マウスの肝よりNK細胞を分離し、YAC-1細胞をtargetとし、51Crリリース法にてNK活性を測定した。
LEM1000mg/lgを1回経口投与した結果、E:T比25:1において投与後1日目にNK活性が上昇した。また、マウスの肝よりM∅を分離し、P-815細胞をtargetとし51Crリリース法にてM∅活性を測定した。LEM300mg/kgを10日間連続投与し、投与終了後1日目の肝M∅は、E:T比10:1においてM∅の活性化が認められた。
マウス碑細胞に対するLAP1のマイトジェン活性 | ||
LEMの投与量 | E/T:25/1 | E/T:10/1 |
1000 mg/kg | 300mg/kg | |
P.O.1回 | P.O.10日間 | |
対 照 | 8% | 13.1% |
LEM群 | 14.85 | 32.8% |
第56回日本癌学会総会
椎茸菌糸体培養基から得られる多糖蛋白質画分(LAP1)の非特異的・特異的細胞障害活性の増強
菅野、日比野、他:富山医薬大 (薬)(遺伝子)、野田食菌
マウス脾細胞(SP)を用いて、LAP1による非特異的、特異的細胞障害活性を調査・検討した。
LAP1存在下で、3H-thymidineで標識下下L929細胞をSPと金剛培養し、48時間後の細胞障害活性を測定した結果、LAP1添加によりL929に対する障害活性が顕著に増強された。
さらに、P815細胞をマウス皮下に注射後LAP1を投与し、6日目に脾細胞よりNE細胞(T)を分取してMMCで処理したP815と共に培養し、CTLを誘導した。51Crラベルp815と共に培養し、培養上清の放射活性を測定した結果、LAP1の添加により、E/Tが少ない割合でも障害活性が有意に増強された。
以上の結果から、LEMは単球/M∅を活性化させ、非特異的および特異的な免疫応答を増強することが示唆された。